【女影導言（和訳）】
Beyond Control — コントロール
かつてそれは束縛だった。そして今、それは新たな姿勢でもある。

「神と男が最も恐れるのは、女性への支配を失うことだ。」
― メアリー・デイリー

今年の女影（女性映画祭）は「Beyond Control（コントロールを超えて）」をテーマに掲げ、様々な部門を通じて、女性たちが“コントロール”という概念をどのように探求し、理解し、そして向き合うのかを描き出します。
しなやかな芸術表現を媒介とし、その内に秘めたる強靭な精神性を語りかけます。
「Me too：性暴力の様相」は、「Time’s Up」や「#MeTooMeToo」運動が浮かび上がらせた、現代社会に潜む構造的暴力の鏡です。

【ロゴデザイン理念】
— パオ・ダ・シャン（包大山）—

多くの人は、日常生活における“コントロール”に無自覚であり、自分のありたい姿を追い求めているつもりが、実は他人が望む姿に沿って生きていることに気づいていません。
女の子が「より良い自分」になろうとするその道のりに、多くの他者からの期待が影響し、それこそがひとつのコントロールなのです。

他人の期待通りに生き、呼吸し続けることは、まさに束縛そのもの。
ロゴには“膣”のイメージが込められており、それは性的な支配を拒み、身体を他者の快楽のために差し出すことなく、偽りの存在感や一瞬の承認のためではなく、自分自身の存在を証明する姿勢を表現しています。